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フリーランスが損害賠償保険に加入するメリット|補償される内容とは?

data-icon投稿日 2023.11.25data-icon更新日 2024.02.08
フリーランスが損害賠償保険に加入するメリット|補償される内容とは?
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フリーランスとして働く皆さんは、損害賠償保険に加入していますか?

もし加入していなければ、発注者であるクライアントから損害賠償を請求された場合、すべて自己責任で支払う義務があることはご存じでしょうか。

「損害賠償」と聞いてもピンとこない方もいるかもしれませんが、フリーランスとして働くなら、基礎知識として理解しておきましょう。

今回は、フリーランス向けの損害賠償保険について加入のメリットや補償対象例などを解説します。

また、損害賠償を請求されるトラブル例や具体的なサービスも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

フリーランスの1/3はトラブルを経験!

政府が令和2年に実施した「フリーランス実態調査」によると、フリーランスの3人に1人は取引先とのトラブルを経験しているとの結果が出ています。

トラブル内容のおもな内訳は次の通りで、発注の時点で具体的な契約内容を明示していなかったケースが約4割ともっとも多くなっています。

  • 発注時に報酬や業務内容の明示がなかった:37.0%
  • 報酬の支払い遅れ、期日に支払われなかった:28.8%
  • 報酬の未払い、一方的に減額された:26.3%
  • 仕様や作業期間、納期を一方的に変更された:24.4%
  • 業務内容、範囲についてもめた:23.5%
  • 不利な条件での取引を求められた:22.8%

(参考:フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局

このようなトラブルはフリーランスとして活動していると誰にでも起こり得るものです。「自分を守る」と言う意味でも、損害賠償保険はフリーランスにとっての強い味方となってくれるでしょう。

フリーランスの損害賠償保険とは?

そもそもフリーランスの損害賠償保険とは、フリーランスとして働くうえで生じる様々なトラブルを補償してくれる保険のことを指します。

フリーランス(個人事業主)という働き方は、「会社」や「組織」のような後ろ盾がないため、何らかのトラブルが起こり賠償請求された場合、すべて自分で支払わなければなりません。

しかし、損害賠償保険に入っておくことで、発注者からの賠償請求に対して保険の上限金額まで保険会社が支払ってくれるのです。

フリーランスが損害賠償請求される具体例はのちほど紹介しますが、「自分自身の負担を軽減させたい」と考えるフリーランスは加入を検討するとよいでしょう。

フリーランスが損害賠償保険に加入するメリット

フリーランスが損害賠償保険に加入すると、納品物に関するトラブルによってクライアントから請求された損害賠償金の一部を保険会社が支払ってくれます。

もちろん契約を交わす段階で、契約書の内容に疑問があれば必ず事前に確認し、納得いかないものであれば契約書の内容そのものを見直すべきです。

しかし、契約書を締結したあとは、「契約書の内容に同意した」と見なされるため損害賠償請求されれば契約書に沿って、フリーランスが支払わなければならないケースもあります。

請求内容によっては数百万円以上の多額になるケースもあり、個人で支払うには負担が大きすぎる可能性もゼロではありません。

そこで、フリーランスが被った(こうむった)損害賠償金額の一部を保険会社が補償してくれることで、自らの負担を減らすことが可能になるのです。

廃業(倒産)のリスクヘッジにもなる

フリーランスの代わりに保険会社が損害賠償金を支払ってくれることで、自己負担額をおさえることができるということは、廃業のリスクを減らすことにも繋がります。

フリーランスは会社員に比べて収入が不安定なため、資金確保や貯金は欠かせません。

しかし、賠償金額が多額の場合、損害賠償保険に入っていなければ何十年もかけて支払うことになる可能性もあるでしょう。

そうなるとフリーランスとして働き続けるのが難しい状況になり、廃業に追い込まれるかもしれません。

損害賠償保険に入った方がよいかどうかは意見が分かれるところではありますが、実際にフリーランスとして働いてみると、必要性を感じる人も多いと思います。

フリーランスが損害賠償を請求されるトラブル例

損害賠償保険がどこまでカバーしてくれるのかは、保険会社との契約内容やプランによってさまざまです。

最近ではフリーランス向けの損害賠償保険を提供しているサービスもあるので、これらのサービスを利用するのも1つの方法といえます。

ここからは、損害賠償請求をされるトラブル例をいくつか紹介します。

情報漏えい

現在、フリーランスとして働いている人の多くは、パソコンやスマホを使って業務していると思います。

デバイス内にクライアント企業など、取引先から渡された情報や資料を保存していると、「いつ・どんなタイミング」で情報漏えいが起こるかは誰にもわかりません。

パソコンにセキュリティ対策ソフトを入れている人もいるかもしれませんが、コンピュータウイルスが侵入するなど、「情報漏えいする可能性は全くない」と言い切れる状況はあり得ません。

カフェや図書館などで無料Wi-Fiに繋いだりデバイスを紛失したりと、何らかの理由で取引先企業の機密情報や資料などが漏れてしまった場合、損害賠償請求に発展するケースもあります。

著作権侵害

世の中のさまざまなモノには、制作者を守るための「著作権」という権利があります。

一部、制作者が亡くなってから長い年月が経過した場合など、著作権が無効になっているモノもありますが、著作権が存在しているにも関わらず、他人が無断で著作物を利用することは「著作権侵害」として損害賠償請求の対象となります。

たとえば、ブランドロゴをコピーして商品に貼り付けて販売したり、他人が制作したコンテンツと同じコンテンツをYouTubeにアップロードしたりと、さまざまな状況に該当します。

近年では、どんな人でも簡単にインターネット上にコンテンツを公表できるようになったため、数えきれないほどのコピーコンテンツが存在しますが、「他の人もやっているからいいだろう」という考え方は通用しませんので注意が必要です。

納品物の瑕疵(かし)

納品物の瑕疵の「瑕疵(かし)」とは欠陥や不具合のことを意味する言葉で、納品物が契約で決めた品質を満たせていない場合に使われます。

たとえば、フリーランスエンジニアの場合であれば、「納品したシステムの機能に重大な支障が生じた」などのケースが納品物の瑕疵(かし)に該当すると考えられます。

しかし、システム開発におけるプログラムのバグは比較的頻繁に起こるものであり、すべてのバグが瑕疵に該当するわけではありません。

納品後に不具合があり、なおかつ「決められた納期までに補修ができない」「妥当な代替措置がなされない」などの場合、損害賠償請求の対象となることがあります。

大幅な納期遅れ

大幅な納期遅れでクライアントに損失が生じた場合、損害賠償請求されることがあります。

こちらもフリーランスエンジニアの例を挙げてみると、よくありがちなのが「工数見積りの精度が低いことによる納期遅れ」などです。

しっかり考えたはずなのに工数見積もりに失敗することが多い場合、タスクを細分化できていなかったり、余裕のない見積もりを出してしまっていたりする可能性があります。

また、プロジェクトの途中で病気になり、業務を思うように進められなかった場合の納期遅れなども、契約状況によっては請求対象となることがあります。

フリーランスの損害賠償保険での補償対象例

フリーランス向けの損害賠償保険の補償内容は、契約する保険によって異なるため一概にはいえません。

ここでは、フリーランスエンジニアに関連すると考えられる、補償対象例をいくつか以下に挙げてみます。

  • 業務中に使用しているパソコンがウイルスに感染して情報漏えいが起き、それによって発注者に損失が発生した
  • 納品物に瑕疵(かし)があり、発注先の情報が流出した
  • 納品物が盗用にあたるとされ、第三者から著作権侵害として損害賠償請求された
  • 納品物が盗用にあたるとされ、発注者が損失を受けた

また、業務上知った個人情報を他人に話してしまい、その情報が周囲に広がってしまう「人格権侵害」にも対応しているなど、幅広くカバーしてくれる損害賠償保険もあります。

ただし、それぞれの状況や契約内容によって補償が受けられるかどうかは細かく決められているため、上記例のケースが必ず補償されるとは限りません。

損害賠償請求のリスクを軽減するためにしておきたいこと

どのようなフリーランスでも、何らかのトラブルを起こしたり巻き込まれたりする可能性はあります。

そこで、事前に損害賠償のリスクを軽減するために意識しておきたいのが契約書を細かく確認することです。

フリーランスによっては「何が書いてあるのかわからないから、何でもいい」という考えで契約を締結してしまう人もいるかもしれません。

しかし、それはとても危険な行為なので絶対にNGです。契約書に記載されている損害賠償についての項目から、以下の3点を必ずみておきましょう。

  • どのような場合、損害賠償が発生するのか
  • 損害賠償の範囲
  • 損害賠償が発生した場合の対応や金額の割合

どこまで詳細に記載されているかは契約書によりますが、上記の項目を必ず締結前にチェックして、一方的にフリーランスに対して不利な内容になっていれば発注者に確認を取りましょう。

なお、必要であれば、契約書の内容や条件を変更することも考慮しなければなりません。

おすすめの損害賠償保険サービス

ここまでの内容から、「損害賠償保険を扱っている具体的なサービスが知りたい」と思っているフリーランスも多いと思います。

そこで、フリーランス向けの損害賠償保険サービスとして有名なサービスを、以下で紹介します。

フリーランス協会

フリーランス協会は、国内最大級のフリーランスのためのインフラ&コミュニティ運営をおこなう非営利団体です。

フリーランス向けには無料・有料の2つのプランが用意されており、年会費1万円の「ベネフィットプラン」に加入すると賠償責任補償や弁護士費用保険が自動でついてきます。

キャリア支援や地方創生、啓発イベントなど幅広く活動しており、確定申告支援やクラウド会計など一部のサービスは無料会員でも利用できます。

フリーランス協会の詳細はこちら

フリーナンス

フリーナンスは、収納代行口座の作成や損害賠償、所得補償、バーチャルオフィスなど、フリーランスのお金と保険を支援するサービスです。

プランは会費無料の「フリー」、年払い5,880円の「レギュラー」、年払い11,760円の「プレミアム」の3つあり、レギュラー以上のプランであれば、充実した補償内容が受けられます。

フリーナンスの詳細はこちら

番外編:ITフリーランス協会

ITフリーランス協会は、IT業界とその他のフリーランス・個人事業主の生活を豊かにするサービスを提供している一般社団法人です。

サービス内容は以下のとおりで、ビジネスやスキルアップから金融に関することまで幅広くカバーしてくれます。

  • 事務代行
  • フリーランス案件紹介
  • 確定申告サポート
  • 紹介奨励金制度
  • 社会保険加入支援

損害賠償保険への加入はITフリーランス協会の対象ではありませんが、フリーランスにお得な社会保険「みん社保」など、他のサービスにはない制度が充実しています。

ITフリーランス協会の詳細はこちら

なお、フリーランス協会とITフリーランス協会の違いについては、こちらの記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

安心して働きたいフリーランスエンジニアにおすすめなのは『Bizlink』

フリーランスは会社員よりも責任を感じる場面が多くあり、「1人で働き続けるのがキツい・・」と感じる人も少なくありません。

とはいえ、案件がなければ収入にもならないため、好条件・高効率での働き方ができるかどうかが、フリーランスとしての充実度を左右するといえるでしょう。

フリーランスエージェントの『Bizlink』では、フリーランスエンジニアに向けた各種案件を豊富にご用意しています。

プログラマー、SE、PM、コンサルタントなど、幅広い職種と言語の高単価案件を扱っているので、「独立して年収アップしたい」というエンジニアにもおすすめです。

また、Bizlinkでは、先ほど紹介したフリーランス向けの福利厚生サービス『ITフリーランス協会』と提携しています。

事務代行や確定申告サポート、社会保障加入支援などの充実したサポートを受けたいフリーランスエンジニアは、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

フリーランスは自由度が高い働き方の反面、「どのようなトラブルにも自分で対応しなければならない」という責任が生じます。

ただ、故意かどうかに関わらず損害賠償を請求された場合は、自分で解決しなければならないため、不安に感じるフリーランスも多いと思います。

本記事で紹介したように、近年さまざまな角度からフリーランスをサポートするサービスが増えているため、不安を感じる場合は加入の検討をおすすめします。

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